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日本未来の党に未来はない

 

アグレッシブというかなんというか、昼間から刺激的なタイトルを掲げてしまってドキドキw

 

来月の衆院選に向けて政局が慌ただしく動いている。いつものことと言ってしまえばその通りなんだけど、それにしても年々ひどくなっている、劣化していると感じてしまう。
ここ数日で最も大きな動きと言えば、日本未来の党。結構な勢力を集めているようだけど、何を目指す政党なのか全く伝わってこない。卒原発だか脱原発だか知らないけど、現時点で掲げられることが原発問題と子ども手当てしかないってどうなんだ。
そして、(これは太雲さんもfacebookに書いていたけど、)原発問題を目玉にしているにも関わらず地球規模での問題認識ができてないし、Global Governanceに関して何も言及できていない。付け焼き刃の目玉公約だから、「何となく良いこと言ってます」的な雰囲気で国民の信を得ようとするから、こうやって物事を”点”でしか捉えられないんだと思う。

同じようなことは日本維新の会にも言える。昨日の会見での石原さんの第一声は「あんまり、小さなこまごました政策を話してもしょうがないんだよ」。橋下さんも「僕らのもの、『骨太』ね。薄っぺらいように思うかもしれませんけど、一内閣でそんだけやったら、もう歴史に残る内閣ですよ。書きゃいいってもんじゃないんですから」と。
”小さなこまごまとした政策”とやら、話してもしょうがないんじゃなくて、話せないんじゃないかと思ってしまう。”骨太”、薄っぺらいどころか穴だらけ。体重かけたらすぐ崩れ落ちますよ。「一内閣でそんだけやったら」というのは、「それしかやらない」と聞こえてしまう。
そもそもなんでこの二人がタッグを組めるのか、いまだに不思議でならない。つい一ヶ月前まで全く違うこと言っていたでしょうよ。歩み寄りと言えば聞こえはいいけど、あなたの信念はどこに行ったの?という感じ。”政党”としてどう考えるかも大切だけど、”あなた自身”がどう考えているかが聞きたい。”政党”に合わせて”自分”をころころ変えるのやめましょうよ。

 

現代の社会においては、あらゆる問題が複雑に絡み合ってる。どこか一点を重要視して、そこの解決に全力を注ぐのは結構なこと。だけど、”語る”だけでなく”変える”ためには、全体を理解してなきゃならない。そういった視点が明らかに欠落した代議士があまりに多すぎるんじゃないかと思う。

 

ついでに言えば「日本未来の党」とか、その前の「国民の生活が第一」っていう名前自体が劇場型政治の象徴じゃないかと思う。政党に国家の未来が託されているのは当たり前のこと。国民の生活が第一なんて、政治の第一義であって、定義みたいなものでしょう。国民の生活をどう良くしていくかを考えることは、政治の本質そのものでしょう。それをわざわざ政党名として掲げちゃうから、結局どういう政党か分からなくなる。保守派なのか革新派なのかも分からない。

 

 

ただね、こうやって「何となくそれっぽい感じのこと」を掲げることが選挙活動のスタンダードになってしまったのは、国民が「何となくそれっぽい」っていう感覚だけで投票してきたからなんだと思う。そういう意味では、ただ政治の在り方を批判するのではなく、国民一人一人がきちんとした知識と意思をもって投票に行くことが大切なんだろうね。

 

12月16日。みんな選挙行きましょうよ。