アーカイブ

Posts Tagged ‘貧困’

偏っていい。偏ったままであればいい。

 

メディアを考えるシリーズ、第2弾。
今回は、日本メディアがダブルスタンダードに陥っている、ということについて。

 

例えば、人種的差別や偏見に基づいた事件が海外で起きた場合はすぐ報じるけども、国内で起きた場合はそれに比べて報道されていない。日本のことも海外のことも同じ尺度で測り、報道として扱うべき。
そして同時に、日本国内の暗い面を隠す傾向にあると思う。日本の貧困問題について先日のブログで書いたけども、これは本当に深刻な問題。これを報道しないのは、ジャーナリズムの機能不全と言わざるを得ない。

 

 

それから、勘違いされたくないのは、僕は別に傾向報道を一概に否定しているわけではない。傾向報道でも構わない。けど、そうであるならば徹底してそうあるべきだと思う。一定の価値観と基準に基づいて、固有のスタンダードを持つべき。海外メディアもそれぞれ多様な個性を持っているけども、スタンダードはきちんと固まっているから、社会からもそのメディアのスタンダードはそういうものなんだと正しく認識されている。あたかも平等で中立公正のようなスタンスでそれをするから問題なんだと思う。

 

世界中、どの社会も偏見を持っている。これは日本に限った話ではないし、そうあるものなのだと思う。だけど、メディアがそういう観点から報道しないことは大きな問題。国民の意識を変えようとする努力が見られない。日本メディアはずっと昔から何も変わっていない。社会全体にチャレンジするような代替メディアも生まれていない。

 

僕らの世代から、新しいカタチのメディアが生まれたらいい。

 

【ひとりごと】

メディアが社会を作る。社会がメディアを作る。

 

正当性・妥当性を示せていますか?ということ。

 

16日からオリンピックセンターで開かれているCHANGE weekは今日で2日目。

初日は緊張した面持ちの参加者が多かったですが、会場や雰囲気にも慣れてきたのか表情もだんだん変わってきました。みんな良い目をしている。強い意志を感じます。

 

さて、今日のsession中で、「国内にも貧困はある中で、なぜ国際協力なのか」というテーマでワールド・カフェを行いました。時間が無い中でどうにかしてワールドカフェ方式を導入しようと半ば無理矢理組み込んだので、消化不良になるかもと不安に感じていましたが、何だかんだで良い感じになりました。

本題に関してですが、海外と日本の比較だったり、あるいは共通点を探ってみたり、”海外”と”日本”という枠組みを取っ払って考えてみたり、多様な考え方が出てきていました。どれも間違ってないでしょうし正解だと思いますが、僕にとっては「枠組みを取っ払って」の考え方が一番すんなり感じられます。

 

言葉として表現しにくいのですが、活動指針としてボトムラインを定め、その状況下に陥った場合にアクションを起こしていく。アクションの方法はcase by caseになってしまうでしょうし、同一国家・民族に対しての感情的なバイアス等がかかるのは不可避かもしれませんが、正当性・妥当性はある程度示せるものだと思います。

 

「私たちは○○のために○○の活動をしています」というのも当然大切ですが、その活動の正当性や妥当性を内外(自分自身も含め)に対して示せるというのは、内外から絶えず噴出する懐疑的な声に屈することなく一貫性のある効果的な活動を継続していく上で非常に重要なことだと思います。

 

【ひとりごと】

国内にも貧困はたくさんある。

 

【キャンパスから世界を変える】国際協力リーダーシップ・プログラム CHANGE Initiative 2013

 

疲労って、ある程度溜まってくると体じゃなくて心に乗っかってくる。体じゃなくて、心が重くなってくる。昨日はそんな感じ。久しぶりに、自分疲れてるなーって思ってしまった。

 

今日は学生のみなさまへ、Oxfam Japanから国際協力リーダーシップ・プログラムのご案内。Facebookでも何度かシェアしてきたけど、今回追加募集を行うことになったので改めて共有します。

 

「国際協力」と聞いてイメージするものって人それぞれだと思う。募金活動とか、フェアトレード商品の購入とか、署名活動とか、チャリティーイベントとか。あるいは海外に実際出向いて活動するとか。ホームステイの受け入れとか、留学生と友達になることも、国際協力のひとつの形かもしれない。

世界にはたくさんの貧困と不平等が溢れていて、多くの人がそうした環境で生きている。その解決のために、最善の方法ってのはたぶん無くて、それぞれの形に価値があって、そうした価値ある物がたくさん集まることで、少しずつ世界は良い方向に変わっていく。そのためには”継続性”と”発展性”は大切な要素。自分だけでなく、周りをも動かして、周囲の人たちを変えていく、”変化”の中心となる人が必要。

 

「国際協力に関心がある」とか「世界の貧困や不平等について知りたい」いうのを越えて、「貧困と不平等を解決したい!」という人にこのプログラムはオススメです。目的は「知る」ことではなく、自らが「動く」ことであり、「変える」ことです。そのために、「知る」というプロセスがあります。

 

まずは自らを、そしてキャンパスを、さらには世界を変えてみませんか?

 

ということで、以下詳細。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【キャンパスから世界を変える】国際協力リーダーシップ・プログラム
CHANGE Initiative 2013 参加者追加募集
[募集締切 12月18日(火)]
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
世界の貧困を終わらせる変化の担い手になるための国際協力リーダーシップ・
プログラム、CHANGE Initiative 2013の参加者の追加募集を行います。

CHANGE Initiativeでは、4泊5日の研修(チェンジ・ウィーク)を通じて、貧困が
生まれる構造、日本に住む私たちひとり一人との関係、そして、キャンパスにおい
て活動することが、貧困の克服にどのように繋がるのかを学び、キャンパスに戻っ
た後、1年間国際協力活動を行います。

既に、日本各地から多くの学生の参加が決まっています。
このたび、若干名ですが、追加募集を行うこととなりました。
世界の貧困と不公正の克服のために活動したい、という思いを持った方々のご応
募をお待ちしています。

◆CHANGE Initiativeのここが違う!
オックスファムは世界90カ国以上で活動する民間の国際協力団体です。各地の貧困を
取り巻く現状や課題、貧困の克服に寄与した成功事例などを世界的なネットワーク
から得ることができます。
CHANGE Initiativeの研修内容も、ネットワークから得られる情報をもとに作られる
ため、参加者は世界で今、何が起こっているのかを知ることができます。

◆既に実績のあるCHANGE Initiative
CHANGE Initiativeはアメリカやカナダでは既に実施されています。アメリカでは
2000年以来、CHANGE Initiativeが開催され、これまで数多くの若者がキャンパス
や社会での変化の担い手である、チェンジ・リーダーとして巣立っていきました。
今回、日本でCHANGE Initiativeを実施するうえで、海外で成果のあったプログラム
を研修内容に取り入れています。

◆CHANGE Initiativeは行動します
近年、国際協力に対するユースの関心は高く、海外ボランティアや国際協力関連のイベ
ントには多くのユースの姿がみられます。しかし貧困をなくすためには、貧困が生まれる
構造を分析し、その解決のための適切なアプローチを行うことが不可欠です。
そこでCHANGE Initiativeでは、世界の貧困と不公正の克服に対して熱意のあるユー
スを対象に、貧困の構造に関してのワークショップ、第一線で働くプロフェッショナルから
のレクチャー、そして、キャンパスにおけるマネジメントスキル講習が用意されています。
また、研修後も1年間にわたって、オックスファム・ジャパンは参加者のキャンパスでの活
動を支援します。CHANGE Initiativeは、従来の研修イベントとは異なり、実際に行動す
ることまでを含む革新的なプログラムです。

【詳細】
■期間: 2013年4月‐2014年3月
オックスファム・ジャパンとともに、2013年4月から1年間、キャンパスや地域から貧困のない
より公正な社会の実現のために、チェンジ・リーダーとして、活動するプログラムです。
*参加者は3月にトレーニングイベントがあります。

■定員: 若干名(選考有り)
■参加対象:以下の(a)(b)(c)の条件をみたしている方
(a) オックスファムの活動と理念に賛同している人。
(b) 専門学校、大学、大学院などに在籍する学生。(大学1年生優先)
(c) 研修後も、最低1年間、キャンパスにおいてオックスファムのキャンペーンを企画及び実施することができる人。
■参加費: 20,000円
*遠方からの参加者には減額措置が適応されます。(詳しくはhttp://oxf.am/ogGをご覧ください。)

◆トレーニングイベント詳細
■日時: 2013年3月16日(土)-3月20日(水)
*4泊5日の合宿形式で実施します。
■会場: 国立オリンピック記念青少年総合センター (東京都渋谷区代々木神園町3番1号)
■アクセス: 小田急「参宮橋」駅から徒歩約6分、東京メトロ千代田線、「代々木公園」駅C02出口 徒歩10分
(地図はhttp://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.htmlをご覧ください)
*トレーニングイベントへの参加は必須となります。

◆お申込:
申込み用紙(http://oxf.am/JF9からダウンロードできます。MS Wordファイル)に記入の上、
オックスファム・ジャパンまでメールにて(youth@oxfam.jp)お申込ください。
その際に件名を「CHANGE Initiative」としてください。

■募集期間
2012年11月22日(木)-2012年12月18日(火)
■書類選考結果発表
2012年12月19日(水)
*書類選考の後、電話でのインタビューによる最終選考が行われます。
■主催: 特定非営利活動法人 オックスファム・ジャパン
CHANGE Initiativeについて、くわしくは以下のURLをご覧ください。
http://oxfam.jp/whatyoucan/cat368/change_initiative/