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壁は心も引き離す

さっそく昨日、更新し損ねました。。。このブログの扱いに慣れるのももちろんですが、早く自分の中でブログを習慣化したいですね…!

 

さて、昨日11月20日はUniversal Children’s Day、日本語にすると「世界こどもの日」。1959年に「児童の権利に関する宣言」が採択されたのも、30年後の1989年に「児童の権利に関する条約」(いわゆる「子どもの権利条約」)が採択されたのも11月20日。11月20日というのは、子どもの権利保障において重要な日です。

 

けれども、2012年の11月20日にメディアを賑わせていたのは、外で元気に遊ぶ子どもの姿でもなく、学校で勉強している子どもの姿でもなく、家族に囲まれた子どもの姿でもなく、パレスチナの戦闘に巻き込まれた子どもの姿でした。

 

9月にパレスチナを訪れた時、分離壁での衝突に遭遇しました。パレスチナ側から投石していたのは10歳前後の子ども達、イスラエル側で発砲していたのは20歳くらいの徴兵された若者。分離壁は、彼らにとってどんなものなのか、彼らにどんな影響を与えているのか。生まれたときからそこには壁があって、壁の向こうに行くことは一生許されず、壁の向こうにいるのは敵だと教えられる。幼い子ども達がお互いに憎しみあっているというのは、本当に悲しいこと。彼らが友達になれる時代はいつ来るんだろう。壁が無くなって一緒に遊べる時代はいつ来るんだろう。そんな時代が来ない限り、彼らの子ども達も、その子ども達も、幼い頃からお互いを敵とみなす関係がずっと続いてしまう。
僕自身も分離壁の子ども達とは友達になれなかった。石を投げられたし、脅されもした。いつか、彼らと友達になれたらいい。

 

世界中の子ども同士が友達になれること。これも子どもの権利のはず。

 

そんな時代を僕らの世代では作っていかなきゃいけない。