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Posts Tagged ‘奴隷貿易’

すごくモヤモヤしてたりする。

 

アフリカに行くと決めてから、少しずつではあるけども改めてアフリカのことを学んでいる。特に気になるのは、やはり来月行く西アフリカのこと。西アフリカを見た人たちの言葉に触れてみたりもする。そうして浮かんでくるイメージは、先進国に住む僕の周りに渦巻くものとは全く異なるもの。

 

大航海時代が始まった15世紀以降、ヨーロッパにとってアフリカは畏敬の対象でもあり、一方で見下し、利用するだけの場所でもあった。それはヨーロッパに限らず、国家の近代化を西洋に倣って進めてきた日本においても、そうした考えは強いように思う。
当時アフリカで最も利用価値があった資源は”人間”だったという話も聞いたけども、実際のところ南北アメリカでの金鉱山の開発や大規模プランテーション農業を支える労働力はアフリカからの奴隷であった、というのも事実らしい。それは結果として西洋、特にイギリスに豊富な資金をもたらし、その結果として産業革命が起こりえた。こうした奴隷貿易において、アフリカ大陸全土で2千万人から4千万人が亡くなったと考えられており、これが本当であれば人類史上最大のジェノサイドだと僕は思う。17世紀に入ってからは西洋諸国はアフリカに広がる広大な土地も利用し始めた。その過程で地理形状や部族・宗教の分布を無視した機械的な線引きが行われ、それが結果として今に続く紛争の大きな原因となっている。そして20世紀に入るとアフリカは東西冷戦の代理戦争の地となり、その終結後は「代理戦争時代に流入した大量の武器」と「機械的な線引きによって生じた民族・宗教問題」を背景とした泥沼の紛争状態に突入した。

これが、近年のおおまかなアフリカの歴史。はっきり言って、もう無茶苦茶だと思う。こんな言葉で簡単に表していいものではないけども、それでもやっぱりそう思う。

ただ、人間性の喪失と人間社会の分断によって先進国が進歩しえたとするならば、アフリカはその対極にある。ということはつまり、先進国が抱える多くの問題は、アフリカが長年守り続けてきた文化や生き方にヒントがあるのかもしれない。
だから、西アフリカで、文化と人に触れたいと思う。彼らから学ぶことは多いと思う。悲惨な過去から目を背けることはできないけれど、それでもやっぱり、アフリカの良い部分にたくさん触れてきたい。それが希望になると思うから。

 

【ひとりごと】

全然まとまってないし、すごく勝手な考え方だと自分で思う。