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Posts Tagged ‘ダブルスタンダード’

偏っていい。偏ったままであればいい。

 

メディアを考えるシリーズ、第2弾。
今回は、日本メディアがダブルスタンダードに陥っている、ということについて。

 

例えば、人種的差別や偏見に基づいた事件が海外で起きた場合はすぐ報じるけども、国内で起きた場合はそれに比べて報道されていない。日本のことも海外のことも同じ尺度で測り、報道として扱うべき。
そして同時に、日本国内の暗い面を隠す傾向にあると思う。日本の貧困問題について先日のブログで書いたけども、これは本当に深刻な問題。これを報道しないのは、ジャーナリズムの機能不全と言わざるを得ない。

 

 

それから、勘違いされたくないのは、僕は別に傾向報道を一概に否定しているわけではない。傾向報道でも構わない。けど、そうであるならば徹底してそうあるべきだと思う。一定の価値観と基準に基づいて、固有のスタンダードを持つべき。海外メディアもそれぞれ多様な個性を持っているけども、スタンダードはきちんと固まっているから、社会からもそのメディアのスタンダードはそういうものなんだと正しく認識されている。あたかも平等で中立公正のようなスタンスでそれをするから問題なんだと思う。

 

世界中、どの社会も偏見を持っている。これは日本に限った話ではないし、そうあるものなのだと思う。だけど、メディアがそういう観点から報道しないことは大きな問題。国民の意識を変えようとする努力が見られない。日本メディアはずっと昔から何も変わっていない。社会全体にチャレンジするような代替メディアも生まれていない。

 

僕らの世代から、新しいカタチのメディアが生まれたらいい。

 

【ひとりごと】

メディアが社会を作る。社会がメディアを作る。