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学生時代から医療の在り方を考えよう。

 

少し間が空いてしまって久しぶりの更新。
今日の札幌は朝から落雷を伴った吹雪。僕の自転車は鍵とブレーキが凍り付いていました。道路もあちこちがサディスティックなアイスバーン。ついに冬の到来ですね。

 

先週末の3連休は、全国各地で色んなイベントがあったみたいですね。獣医学生も十和田や鹿児島に集まっていたようで。そういえば去年の今頃、僕も飛行機乗り継いで鹿児島行ったなー。

 

そんな中、僕が(勝手に)注目していたのはIFMSA-Japan(国際医学生連盟日本)の日本総会(NGA)。一度行ってみたいと数年前から思い続けて未だに実現してないんだけど、今年の総会も先週末に無事開催されたようです。

ちなみに、その一部はキャリアブレインでも紹介されてました。
[チーム医療は、学生のうちから- 国際医学生連盟日本が総会]

この記事でフォーカスされているのは”チーム医療”。医学系学生の中では最近話題になっているけど、獣医学生の中ではまだまだ聞き慣れない。北海道にはNorth Powersっていう医療系学生の団体があって、医学生や看護学生はもちろん、検査技師学生とか理学療法士学生とか、将来的に医療に関わるであろう学生達が幅広く所属してる。昔、このNorth Powersと獣医学生を結びつけようとしたことがあったけど、獣医学生側の反応が思った以上に薄かったのを覚えてる。

医学と獣医学では、医療現場の実態も、法律的な制約も、分業の在り方もいろいろと違う。だけど、獣医学にもチーム医療の概念は間違いなく必要。今後ますます高度化・専門化が進むであろうことを考えれば、学生のうちにチーム医療について考える機会があっていいんじゃないかと思う。

 

話を記事に戻すと、記事の最後の方に「なぜ学生の時に他の学部の学生と仲が良かったのに、“先生”と呼ばれると、変わってきてしまうのか、疑問もあった」っていうプロジェクト責任者の声がある。2年前のNorth Powers総会の場で講演させてもらったときに、僕も同じようなことを参加者に(そして自分にも)問いかけた。
「それぞれがそれぞれの国家試験に合格して、就職して、現場に立った時。そこには”先生”という壁がある。全ての判断は医者に委ねられる。医者と(例えば)看護士がそういった関係にあるとき、”チーム医療”を客観的に考えることは果たしてできるんだろうか。フラットな関係である今、学生だからこそ考えられることがあるんじゃないか。」

もちろん医療の現場も変わってきていて、看護士の裁量の範囲も広がっている。それでもやっぱり、”学生”だからこそできることってあるんじゃないかと思う。学生だからこその意義があるんじゃないかと思う。

 

 

話が少し前後する形になってしまうけど、最後に何故ぼくがこんなにIFMSAや人医学・人医療に興味があるのか。
それは、僕が医者になりたかったから。自治医科大学に進学しようと思っていたから。ぎりぎりまで、自治医に願書を出そうか迷ってたから。

獣医学という決断に一切の後悔はないけど、人医学に人一倍興味がある。
うん、この辺の話はまた今度。

 

P.S.

IFMSAは学生組織のひとつのモデルとしてもすごく注目しています。
日本総会開催おめでとうございます。お疲れさまでした。

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